人間的成長なくして技術的進歩なし
投稿日時:2009/11/23
こんばんは!酒盛です。久々の連休、いかがお過ごしでしたか?今日の福岡は、とっても快晴で絶好の行楽日和でした。部屋のカーテンを開けた時の外の快晴ぶりにあまりの気持ち良さに嬉しくなり、勢い余っていつもはバスか地下鉄で出かける天神まで、片道40分かけて自転車で行ってきました。おかげで今久しぶりの筋肉痛が・・・。
そんなアクティブな一日を過ごす一方でまた、読書の秋を堪能した連休でした。読んだのは、野村克也監督の「野村再生工場」。今回の読書も多くの学びを得ましたが、その中から一つアウトプットさせていただきます。(他の学びはまた後日)
■人間的成長なくして技術的進歩なし
「人間的成長なくして技術的進歩なし」―ミーティングで私は選手たちによくいう。
「人間」という字は「人の間」と書く。これは、「人の間にあってこそ、人のためになってこそ人間と呼べる」のだと私は理解している。「人」という字も、人は支えあわなければ生きていけないことを示している。つまり、「他人があってこその自分」という謙虚な気持ちを持てということだと思う。
野球選手というものは、自分ひとりの力でここまでやってこられたと考えがちだ。だが、そんなことはありえない。
他人からさまざまな恩恵を受けている。
たとえば、打点の多くはランナーがいるからこそ生まれる。
その背景にはなんとかあとにつなげようと四球を選んで出塁したり、バントでランナーを得点圏に進めた選手がいる。ヒットやホームランを打って打率を上げられたのも、アドバイスをくれたコーチや、データを収集・分析したスコアラー、練習相手を務めてくれた打撃選手をはじめとする裏方が果たした役割は少なくないはずだ。
ピッチャーにしても、好リードをしてくれるキャッチャーやきちんと守ってくれた野手、ブルペンキャッチャー、コーチなどがいるから、勝利投手になれる。自分の力だけえで打った、抑えたというのは錯覚であり、傲慢というしかない。
選手はそのことを忘れてはいけない。
野村克也監督「野村再生工場」より
この言葉を読んだ時、私はCOWTVのクレドの一節を思い出しました。
「粋なやつという残像を大切にしよう」私たちは粋な人付き合いを重んじます。自信・謙虚・好奇心・感謝のバランスを忘れずに、一日一善、「自分なりの工夫でコミュニケーションを楽しみます」
私たちが定義する「粋」とは、他人との関わりをしっかり意識出来るということです。自信・謙虚・好奇心・感謝、これらは全て他人との関わりの中で生まれてくる価値観です。
「自信」とは誰かに褒められて初めて身に付くもの。
「謙虚」「好奇心」は自分の周りの人、モノに対して持つもの。
「感謝」とは人とのお付き合いの中で、恩に報いる時に抱くもの。
だからこそ他人との関わりをしっかり意識出来る「粋」な人付き合いが大切だと。
そしてこの4つのバランスが大切。自信の対角線上には謙虚がある。もしこの4つが一つの机を構成する柱だとしたら、どれか一つの柱が強すぎたり弱かったりすると、机として成立しないように、このバランスが取れないうちはいくら能力・技術を乗せても意味がない。この4つのバランスがとれて初めて能力・技術を乗せることが出来る。
改めて他人との関わりを意識しながら生活しているだろうか?そう自分に問い直しました。家族以上に一緒の時間を過ごし、私に仕事を、人生を教えてくれるCOWTVクルー、いつも変わることなく愛情・安心を注いでくれる家族、親戚、友人、勉強の楽しさを教えてくれた先生・・・数限りなく浮かんでくる人たちを思い返し、自分がどれだけの人に支えられているのかを感じる一方、「改め」なければそういう周りの人たちに想いを馳せることが出来なかった自分を恥ずかしく思いました。自分の成長、成功の影には誰かの支えがあることを忘れてはならない。目先の成功を喜ぶのではなく、自分を成功に導いてくださった人がいることに想いを馳せ、喜べる人になろう。人との関わりを意識できる人であるために、そう意識して行動したいと思います。
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